チャーリーは学校へは通わなかった。 というより、そもそもチャーリーは出生証明書などがなく、存在の証明ができないらしい。 だから、通えなかったというのが正しい。 でも、オレはそれでも良いと思った。 勉強や道徳なら、学校へ行っているオレが教えれば良い。 父さんも母さんもそれに同意した。 父さんは「お前は頭も良いし、お前自身の為にもなるだろ」と言って、勉強方面はオレに任せた。 当の本人チャーリーはというと。 別に嫌と言った風は全く無く、笑顔で頷いた。 オレは学校で習った事を毎日復習し、チャーリーに教える。 血は繋がっていなくても、オレの大事な弟だ。半端な知識のままにはさせたくない。 オレ自身もきっちりと勉強を重ね、チャーリーに知識を分け与えた。 「凄いな、フィリップ!!お前ずっと成績学年トップだぞ!!オレも親として鼻が高いぜ〜♪」