ある日、一人で公えんにいったら小さいすなばで一人であそんでる子を見た。 その子のはだには赤いあざがあった。 父さんからきいたことがある。 せかいにはオレたちみたいに仲がいいかぞくばかりじゃなくて仲のわるいかぞくもいるって。 きっとあの子はそうなんだと、オレはおもった。 オレはその子にちかづいてこえをかけた。 「いっしょにあそぼ。」 「……………うん。」 オレを見て少しこわがったようなかおをしたけど、へんじをした。 その子の名まえはチャーリーで、おやはいないみたいだ。 おやがいなくなったあとにいっしょにいたおじさんも、どっかへいっちゃったらしい。 「じゃあ、うちはどこ?」 何も言わないでチャーリーは少し先に見えるアパートをゆびさした。 父さんがまえ言ってたけど、あそこのアパートには『かんり人』がいないらしい。 「…おじさんいなくなったんだろ?どうするの?」 チャーリーはオレのかおを見てこまったかおをした。 「…じゃあ、うちくる?父さんにたのんでみる。」 「……いいの…?」 「うん。じゃあいこう。」 オレはチャーリーの手をひいてうちにかえった。