赤ん坊の元気な声が戸の向こうから聞こえてきて、オレは思わずドアを思い切り開けた。 「やったなあキャサリンっ!!!!」 「やだ、ちょっと痛いわゲイル。」 キャサリンは笑いながらオレの抱擁を受けた。 そして今日生まれ出でたオレ達の宝とも言える、子供が誕生した。 名前はフィリップ。健康状態はいたって良好な玉のような男の子だ。 「髪がさらさらの金髪で、キャサリンそっくりだな!!」 「あら、顔はゲイルそっくりよっ。」 お互い笑いながらそう言い合った。 「フィリップ、オレは父ちゃんだぞ!ヨロシクな!!」